シリウスのレッスンには様々な家族形態の飼い主さまが参加されます。そんな中で、ご結婚されて2人家族で犬を飼い始め、しばらくして赤ちゃんが生まれる、というケースも少なくありません。私自身が今、1歳半の息子がいて、同じ状況ですので、自分も経験を踏まえて、犬と赤ちゃんとの生活について書きたいと思います。
人間の子供より先に犬が家族になる、という状況が珍しくなくなったのは、比較的最近のことではないでしょうか。ペット可の物件も増え、夫婦共に働いていたりすると、「子供はまだちょっと・・・、だけど犬がいたら楽しいだろうな~」とか、プレ子育てのようなつもりで犬を飼い始めることもあるかもしれません。あるいは、うちのように子連れ結婚ならぬ犬連れ結婚の場合もあります(苦笑)。
- 人に対して、できる限りフレンドリーな犬に育てる
ということは、子供がいる、いないに関わらず、すべての家庭でそうあって欲しいのですが、子供が誕生する可能性の高い家庭は特に重視してもらいたいです。犬を迎えたら、知り合い、親戚、しつけ教室など、できるだけ多くの人に触ってもらい、楽しい美味しい経験をして大人から子供まで様々なタイプの人のことを嫌いにならないようにしてあげてください。
そして、もうひとつ大切だと思うことは、
- ご夫婦が、その犬のことを家族の一員としてとても大切に飼っているんだ、ということをご両親や親戚、身近な知り合いに理解してもらう
ということです。誰にでもフレンドリーで、ほとんど吠えずに、マナーが良い、そんな犬になってくれるのは理想ではありますが、実際は苦手なことがあったり、つい吠え声がよく出てしまったり、とどの犬も色々な個性を持っています。そんな犬たちの性格を知っているのと知らないのとでは、印象が全く違ってきます。
「せっかく初孫に会いに行ったのに、訪問中ずっと犬に吠えられて散々だったわ」
「赤ちゃんが寝ている横を犬が歩くとはどういうこと!?犬なんてサークルに閉じ込めておきなさい!」
こんなことを言われて関係が悪くなる前に、その犬が、個性と感情を持った魅力的な動物であるということを、ぜひ身近な人に知ってもらって、かわいがってもらっておきたいものです。そうすれば、ちょっとしたことで大きなトラブルに発展することを防げるでしょう。
赤ちゃんが生まれると、里帰りしたり、ご両親に手伝ってもらったり、友達や親戚が見に来てくれたり、と人の行き来がそれまでよりも頻繁になります。その中で、犬が邪魔者扱いされることなく、家族の一員として受け入れてもらえるといいな~と思います。
犬がいる環境での子育て実践編についてはまた別の機会に・・・。(辻村)
仲良く絵本を読んでもらっているように見えますが、チキ(パピヨン)は絵本の下にあるオモチャを凝視しているだけです(苦笑)。
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