犬のボディーランゲージ(1)

犬は基本的に「平和主義」な動物

パピークラスなどで犬同士を遊ばせている時、ボディーランゲージを使って気持ちを表現している犬達をよく観察します。

特に、各クラス1回目のレッスンの一番最初はたくさんのサインを出している犬の様子を見て、席順や練習内容を調整することも多くあります。

ボディーランゲージの中で一番有名なサインが『尾を振る』というサインです。

嬉しい時や喜んでいる時に『尾を振る』ことは有名で、怒っている時や緊張して警戒している時にも『尾を振る』ということも飼い主さんの中で浸透してきているでしょうか。

他には、あくびをする、後肢で体を掻く、水を飛ばすように体をブルブル振る、ペロリと舌を出す、などたくさんあります。

20151029

メッセージを含むボディーランゲージであれば、眠いからあくびをしているわけではありません。

体がかゆいから、後肢で体を掻いているわけではありません。

体に水がかかったから、体をブルブル振ったわけではありません。

歯に何か引っ掛かっているから、ペロリと舌を出しているわけではありません。

犬は、基本的には平和主義で、出来る限り争いを避けようとします。

場の空気が悪くなれば嫌な気持ちをサイン(あくび)に出し相手に伝えて回避しようとします。

相手が(自分が)興奮状態になり、エスカレートしすぎて争いが起きたりケガをしないようにサイン(体を掻く、体を振る)を出し落ち着かせようとします。

相手に敵意がないこと好意があることを伝え、自分の身を守ったり相手を落ち着かせて仲良くなろうとサイン(舌を出す)を出します。

レッスン中の「サイン」を伝える

クラスの中で犬がサインを出している時は、私が、出来る限り飼い主さんに伝えるようにしています。(○○ちゃんのこの動きは●●●という気持ちを表しているサインですよ)

子犬同士がサインを出しながら遊んでいる様子を皆で見ながら、何と言って遊んでいるのか代弁するようにしています。(○○ちゃんが△△△というサインを出して遊びに誘っていますね)

飼い主さんには、自分の愛犬がちゃんと犬らしくボディーランゲージを使っ、て気持ちを表現している事を知っていただきたいのです。

トレーニングをする上で、犬のボディーランゲージはとても重要だからです。そして犬と生活する中でボディーランゲージを理解すると、もっともっと愛犬が何を考えているかが分かり、愛犬も気持ちを理解してくれる飼い主さんがもっと好きになり、充実した豊かなものになるからです。

次回は、具体的に犬のどこをどのように観察してサインを読み取り、どう対処したらよいのか書きたいと思います。

堀井

Scroll to top