犬を家族に迎えて最初に教える事が『トイレトレーニング』です。
オシッコやウンチをする事は『おすわり』や『まて』のようにフードなどで誘導し体をコントロールして出来る行為ではなく生理現象なので、トイレの場所で排泄させるには、トイレの『環境づくり』とトイレへ導く『タイミング』しかありません。
まず初めに、飼い主の皆様は愛犬のトイレをする様子をよ~く観察した事はありますか?
トイレを『したくなった時の様子』と『ココでしようと決めた時の様子』と『している最中の様子』と『終わった後の様子』と犬によって行動が違うでしょう。
トイレの様子を観察してみましょう
私の愛犬は、家では洗面所やお風呂場でトイレをさせていますが、
したくなった時
部屋の洗面所側の扉の近くに行き私を見つめます。(私が気付いていないとワン!と吠えます)
ココでしようと決めた時
シー行っておいで!と私が声をかけると洗面所に行き、一度また私の顔を見に部屋に戻ってきて、シー行っておいで!と言うとまた洗面所に行きます。
している最中
トイレをする場所に入って行くと、Uターンして、トイレをするポイント(一点)をクンクンと鼻で確認して、出口に顔を向けてトイレをします。
終わった後
トイレが終わると急いで部屋に戻ります(嫌いなシャンプーをお風呂場でするのであまり好きな場所ではありません)
という行動をします。皆様の愛犬はどうですか?
子犬が遊びに夢中でトイレ場所までたどり着けずにトイレ場所以外でしてしまう事はあっても、成犬や落ち着いていれば必ず『トイレしたいなぁ』から『終わった!』まで意志を持って排泄をします。
トイレトレーニングポイント
トイレトレーニングでは、『したくなった時』『ココでしようと思った時』この段階で気付いてトイレ場所へ誘導し、声掛け(トイレしてもいいよ!の号令)をして成功へ導き、誉めてあげることで覚えていきます。
屋外やテリトリー外でしたい子は、外に通じる扉の近くや部屋の隅でウロウロしていませんか?
飼い主の気を引こうとしたり、布の敷物の上でトイレをしてしまう子は、ウロウロしながら飼い主の事をチラチラ見ていませんか?
トイレ場所がせまくてしにくい事や、少しの汚れも気になりしたくない子は、トイレ場所へ行っては出て・・またトイレ場所へ行っては出て・・という様子はありませんか?
『している最中』の様子も重要です。
排泄をしている状態は犬にとって一番弱い体勢で、敵に襲われると逃げにくい状態です。
他の事が気になったり安心して落ち着いて出来ない子は、トイレをしている最中に動き回ったり端っこでしてはみ出してしまう子もいるので、トイレの場所や声掛けを工夫してあげる必要があるかもしれません。
『終わった後』はどうでしょうか?
自分が出したもののチェックに時間をかけたり、ウンチを食べてしまったり、興奮して暴れて体を汚してしまう事はありませんか?犬はとってもキレイ好きな動物なのでトイレが済めばトイレから離してあげる方が心地よいのです。
トイレ場所を認識して成功したら誉めてもらえる事がわかっている子は、トイレ場所をしっかり見て入り、いつものトイレをする決まった行動をしてから排泄し、飼い主の顔を見ながら出て来るでしょう。
一般の飼い主様が犬のトイレをしている様子をここまで細かく分析して考える事はないかもしれませんが、トイレトレーニングがうまく出来なくて悩んでいるお家は、愛犬をしっかり観察してあげると成功へ導いてあげられるかもしれません。
そして、シリウスでは、毎週土曜日の10時10分~『トイレ&甘咬み解決セミナー』を行っています。こちらで具体的にお話ししていますので是非聴きに来てください。
(堀井)