犬と赤ちゃん(2)

以前、「犬と赤ちゃん」の記事を書いてから半年以上経ってしまいました(汗)

そろそろ実践編を1つ書こうと思います。そうこうしているうちに、自分の息子は2歳を過ぎ、一番コントロールの効かない時期を迎え、犬を息子から守る機会の方がずっと多い日々を過ごしています(苦笑)

1つ目の記事では、赤ちゃんを迎える前の準備について書きましたが、今回は、出産直後のことについて書きたいと思います。注意すべき点を3つ考えてみました。

  • 産後3か月くらいまでは、犬の基本的な世話はパパがする(無理だったら別の人に任せる予定を)

私自身は、出産前2週間から産後1か月半まで里帰りをしていました。第一子で何かと心細かったこともありますが、犬の世話を親に見てもらいたかった、という理由も大きいです(夫の勤務地が遠く、すべてを任せられなかったため)。帰宅後半年間は、夫がそれまでより1時間早起きして、犬の散歩をしてくれました。出産前は、しばらく仕事を休むし、犬の世話は自分でできるわ、なんて考えていましたが、経験して思うのは、やはり少なくとも産後3か月ぐらいまでは、母親は赤ちゃんの世話に専念すべきだということです。手のかからない赤ちゃんもいると思いますが、そうでない場合もあります。無理をすると体を壊したり、精神的に辛くなったり、赤ちゃんに当たってしまったり、良いことは何もありません。それまで犬をかわいがっていると特に、産後急に、思うように犬の相手をしてあげられないことが辛くなります。自分の分もパパが見てくれている、と思えると少し気が楽になるのではないでしょうか。

犬の世話とは、散歩だけではありません。ブラッシングやシャンプーなど家でのケアだったり、サロンに任せるのだったらその予約だったり、フードの買い置き、薬の投与、トイレや寝床の掃除など、たくさんあります。すべてパパが自主的にするのは難しいかもしれませんが、ママに頼まれたら気持ちよく引き受けてあげてください。

  • それまでの飼育方法からあまり大きな変更をしない

子供が生まれると、赤ちゃんと犬を接触させることが気になると思います。気になるあまり、それまで部屋の中を自由にして犬を飼っていたのに、急にサークルを組み立てて閉じ込めたり、外飼いにしてしまったり。。。ただ、きちんと予防接種を打ち、定期的にシャンプーをしていて、清潔に保っている犬であれば、そこまで神経質になることはないと思います。大好きなママが見たことのない生き物を大事そうに連れて帰ってくる。それだけでもかなりの衝撃なのに、さらに急にどこかに閉じ込められるとなると、犬のショックは計り知れません。どうしても事情があって、飼い方を変えるのであれば、急にではなく、前もって準備すべきです。

近年、犬と一緒に生活することが、赤ちゃんのアレルギー疾患発生の予防につながるのでは、という研究結果もいくつか報告されています。

「室内犬飼育がこどもの喘息発症率を低下させる」

「犬との生活が小児ぜんそくの予防に繋がる可能性

「犬と暮らす赤ちゃんは、生後1年間に風邪をひく割合が低いことが明らかに」

赤ちゃんの匂いを嗅ぐ、足を少し舐める、近くで寝る、これくらいのことはOKだと思います。ただし、口や目を舐めたり、赤ちゃんが口に入れる手を舐めたり、といったことはさせないように気を付けましょう。赤ちゃんはまだまだ大人と同じような免疫力がある訳ではありません。犬が持っている雑菌がダイレクトに体内に入らないように気を付けましょう。

また、大人の監視下にない場合は、赤ちゃんを犬から隔離しておく必要があるでしょう。

そして、犬の排泄物は、決して赤ちゃんが触れることのないように気を付けましょう。特に長毛犬は、肛門付近が汚れたままにならないように気を付けてください。また、抜け毛などもなるべくこまめに掃除するようにしましょう。

  • 怒りすぎない、よく誉める。

犬が赤ちゃんに近づいたとき、「コラ!やめなさい!!」と怒鳴ってばかりいると、犬が赤ちゃんのことを好きになるはずがありません。舐めようとしたり、しつこく匂いをかいでくるときは、「オフ」で止めさせ、止めてくれたら「ありがとう」と褒めてあげましょう。そして、やさしく近づいてきたときも「ありがとう」と感謝の気持ちを伝えるべきです。普段のトレーニングでもそうですが、人はつい、望むことをしてくれた時に褒めることを忘れてしまいますので気を付けましょう。

また、できればママも、赤ちゃんが寝ている間など、時間があるときに、犬と遊ぶ時間を持ってあげるとなお良いと思います。

うちの息子は生後3か月くらいまで、1日中泣いているのではないだろうか、と思うくらいよく泣く子で、犬としっかり遊んであげる時間がほとんど取れませんでした。でも立って子供をあやしている時だけはたまごちゃんを蹴飛ばして遊んでいました。すると、立ってあやし始めると犬がすぐにたまごちゃんを持ってくるようになり、苦笑しつつ付き合っていました。疲れはしましたが、良い気分転換になりました。

赤ちゃんと犬との交流は、初めのうちはまだまだよく分からないと思います。もしかするとメス犬はおむつが汚れたりすると少し気になったりするかもしれませんが。やはり赤ちゃんが自分で多少動けるようになってようやく交流が見えてくるように思います。動き出してからのことはまた別の機会に・・・。

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