クレートって必要ですか?

シリウスのレッスンでは、持ち物に、クレートを入れています。クレートと言ってもピンと来られない飼い主様も多いので、“クレート(ハードタイプのキャリーケース)”と書いています。

これがクレート(crate)です

犬を迎えたばかりの場合、サークルはお持ちですが、クレートは持っていない方が多いです。持っていても移動時だけ使う、ソフトタイプのキャリーバッグなら持っているといった方が多い印象です。

このようにあまり市民権のないクレートですが、なぜクレートを勧めるのか?

なぜなら、犬が若いうちにクレートに入るのが好きになってくれると、とにかく便利だからです

【目次】
1. クレートの利点
2. クレートトレーニングの進め方(次のページ)

1.クレートの利点

  • 車に乗せる時

    小型犬であっても、人の膝の上で長時間過ごすのはお互い本当に疲れます。また事故が起きた時に非常に危険です。また安全性でいうと、犬用のシートベルトを付けるよりもクレートの方が安全です。そして、車の外に見える人や犬に吠えてしまう犬もいますが、こういった問題もクレートに入っていると防ぐことができます。
写真は横向きですが、小さいサイズなら、縦向きに置くこともできます。
  • 来客時

    工事の人など、犬との挨拶が必要でない人が家の中に入ってくるときは、クレートで待機してもらう方がお互いストレスなく過ごせます。サークルとは違って、違う部屋に移動できるのが特に便利です。
  • ペットホテルに預ける時、動物病院に入院させる必要がある時

    普段の生活とは違う場所で犬が過ごす時に、狭い空間で過ごすことに慣れていれば、大きなストレスなく過ごすことができます。
  • 災害時

    災害が起きるたびに、非常時に備えてペットはクレートに入れるようにしておきましょう、と専門家は訴えます。ただ、クレートを使った生活というもののイメージが沸かないせいか、日頃からクレートを使われる飼い主様は多くないように思います。こんなに便利なのに・・・。次のページで、普段の生活に取り入れる方法を書いてますので、ぜひご覧ください。

なお、ソフトタイプのクレートやキャリーバッグは、ハードタイプで扉を閉められることに慣れてから次のステップとして使用するようにお勧めしています。初めからソフトタイプを使うと網やジッパーの部分を引っ掻いて壊すことを覚えてしまうことがよくあるからです。壊すクセがついてしまうと、ソフトタイプを安全に使うことが難しくなります。

では次のページで、犬が嫌がらずに入ってくれて、扉を閉められるようになるまでの一番簡単で確実な方法を説明します。

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