変わっていく犬との関係性を楽しむ

私は今、もうすぐ6歳になるオスのパピヨン(チキート)と生活しています。ボールが大好きでどんなに走り回ってもなかなかバテなかった彼も、最近は口周りや耳元に白い毛が増えてきて、良くも悪くも落ち着きを感じるようになってきました。あ~ずっとこのまま5歳でいてくれたらいいのにな、なんて思うこともあります。

犬の平均寿命は10年~15年などと言われていて、中にはもっと早くお別れしないといけないこともありますが、その一生というのは、人間の一生を凝縮したように1年1年どんどん変わっていきます。もちろん子犬の頃の1年は本当に大きく変化しますが、その後も、日々変わっていきます。

そして同時に、飼い主である私たちとの関係性も変わっていくように思います。初めは自分の子供のような存在から、徐々に同志や連れ合いといった存在になり、そして寿命が近づくにつれ、自分よりも色々なことを悟った長老のような存在になるように感じます。
こんな風に感じるのは私だけでしょうか…?(笑)このような関係性の変化も犬と生活する楽しみだな、と思います。

そしてちょうど最近、チキートとの関係性が変化しているな、と感じました。少し前までは本当に子供っぽくて、チキートが長男で、自分の息子が次男のような存在でしたが、チキートの表情や目やしぐさで伝えてくる関わり方が、前よりも大人になったように感じ、ああ、もう子供という存在ではなくなったな~と思いました。私は特に成犬~老犬の表現・表情の深みが好きで、これからも彼との生活をできるだけ長く、お互い元気に過ごしたいな、と思います。

そして、子犬の頃や若い頃からのトレーニングの重要性を伝える理由は、トイレを失敗したり、家具を噛んだり、リードを強く引っ張ったり、よく吠えたり、といった困りごとのせいで、良い関係が築けなくなるのがとてももったいないと思うからです。犬と人の双方が心地よく生活できれば、犬と飼い主さんの関係というのは、ドッグトレーナーが間に入る隙がないほど、深いものになると思います。ぜひ多くの方と犬たちにそういう関係になってもらいたいです。(辻村)

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3ヶ月の頃のチキート(左)と、最近のチキート(下)昼間にぐっすり寝ている時間も増えました。

 

 

ブログ用2015.4

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