目次
- 子犬を迎えるスケジュールを立てる
- 部屋のレイアウトを決める
①トイレスペースの設置場所を決める
②寝床を用意する
③子犬が遊ぶ場所をチェックする
④長時間の留守番スペース(4日目以降) - 子犬のために必要なものを用意する
①クレート(ハードタイプ)
②トイレスペース(サークル+トイレトレー+トイレシーツ)
③コング3個
④水飲み(皿・給水器)
⑤おもちゃ
⑥長時間留守番スペース(4日目以降)
1.子犬を迎えるスケジュールを立てる
子犬と生活を始めるにあたって大切なことは、『子犬が実際に家に来る前に、しっかりと準備をしておく』ということです。
また、『子犬を迎えた日から最低でも3日間は、必ず誰かが家にいること』が重要です。
確実にトイレで排泄させるために、長時間の子犬がひとりぼっちになる留守番は極力避けます。最低3日間は留守番させないですむ体制を整えましょう。家族で調整がつかない場合は、手伝ってくれる人を探しておきます。ペットシッターでもOK。
2.部屋のレイアウトを決める
犬は本来、“寝床を汚したくない”という習性を持っています。
寝床から離れた場所であれば、材質などはあまり関係なく自由に排泄してしまうため、子犬のうちから広いスペースで自由に生活させると、失敗を繰り返してしまいトイレを覚えるのが難しくなります。
そこで、「寝床」・「排泄する場所」・「遊ぶ場所」を飼い主さんが決めてコントロールすることで、きちんとトイレで排泄できるようになります。
①トイレスペースを決める
トイレをしっかりと教えるためには、トイレをサークルで囲ったスペースを準備するのが効果的です。犬の体に合ったトイレスペースを用意しましょう。
(トイレスペースの目安)
犬が中でゆったりと1周できるサイズ が望ましいです。
5kg未満:45cm×60cm程度
5Kg~15kg:60cm×90cm程度
15kg以上:90cm×120cm以上
トイレの場所は将来移動させることもできますが、できれば同じ場所の方が犬も混乱しません。アクセスしやすく、邪魔にならない、落ち着く場所に設置すると良いでしょう。
②寝床を用意する
犬は元々穴ぐらで生活していた動物なので、寝床は周りが良く見えるサークルよりも、クレートのような狭い空間を用意した方が落ち着きます。
ただし、子犬のうちにクレートの扉を閉められても大丈夫だと思える経験をしていないと、クレートに入って扉を閉められるのが辛くて吠え続けてしまう犬もいます。なるべく小さいうちから、クレートで寝る習慣を付けておくと様々な状況で役立ちます。クレート全体を布でカバーした方が静かに過ごせる犬も多いです。
子犬のうちは、クレートに入れておく時間が長くなります。クレートは移動することができます。リビング、寝室、廊下など状況に応じて犬が落ち着く場所に移動させてください。
③子犬が遊ぶ場所を作る
子犬がトイレで排泄したあと、おもちゃを使って遊びます。遊ぶ場所は、以下のことに気を付けます。
- トイレに似ている素材がない(マット類など)
- おもちゃ以外に噛みたくなる物がない
- 落ちるといった事故やケガの心配がない
狭すぎると窮屈に感じてしまいますので、飼い主さんと犬が楽しく遊べる場所を作ってください。
目安:小型犬:2~3畳 中・大型犬:4~6畳ぐらいの広さがある場所
④長時間の留守番スペース(4日目以降)
4日目以降、3時間以上の留守番がある場合は、トイレと寝床(クレート)を含めたスペースを作ります(※図1)。万が一トイレを失敗しても床材が傷まないように、下にレジャーシートなどを敷いておきましょう。中・大型犬の場合は留守番の時だけ廊下や台所、洗面所などを犬部屋としてセッティングしても良いでしょう。
この留守番スペースは、一生涯必要なものではありません。トイレを確実に覚え、家具を噛むなどの心配がなくなれば、部屋の中で自由に留守番させられるようになります。順調に進めば、1歳以降は家の中で自由に留守番させられる可能性が高くなります。
スペースの目安:トイレスペースの3倍以上の広さ
3.子犬のために必要なものを用意する
子犬は必要なものを用意してから迎えましょう。1~5までは、すべて初日から必要なものです。
①クレート(ハードタイプ)
犬がかがまずに入ることができ、中で伏せられるサイズを選びます。初めからソフトタイプ(ジッパーで開閉)を使うと、壊すことを覚える可能性が高いので、初めはプラスチックのハードタイプを使います。
②トイレスペース
成長しても体がはみ出ない、大きめのトイレスペースを用意しましょう。4日目以降、長時間の留守番がある場合は、トイレシートを噛んでしまう恐れがあるため、網目のついたトイレトレーを用意した方がよいでしょう。きっちりトイレの上で排泄する習慣をつけるために、トイレをサークルで囲いましょう。
③コング3個
- 小型犬はSサイズ
- 中型犬はMサイズ
- 大型犬はLサイズ
クレートの中で楽しんで過ごすために、コングはとても重要です。初めての食事から、ドッグフードをふやかしてコングに入れて与えます。初めはすぐに取り出せるように、手前の方にだけ詰めます。慣れてきたら奥まで詰めるようにします。1個では1食分入らないので、ストック分も含めて少なくとも3個は用意しておきましょう。
④水飲み(皿・給水器)
動物を飼育するときは、常に新鮮な水を飲めるようにしておくことが重要です。クレートから出しているときはお皿から飲めるように、クレートに入っているときにも飲めるように扉に給水器を設置しておきましょう。
⑤おもちゃ
トイレが成功したあと、犬と遊ぶのに、おもちゃがあると手を噛まれることなく遊べます。ロープタイプのおもちゃが遊びやすいです。