先日ベビーシッターの痛ましい事件が起きてしまいましたが、大切な存在を人に預けるときの問題は、犬でも同じですよね。
私は、犬と生活する場合、犬が若い頃から安心して預けられる所(人)を作っておくべきだと思います。犬を大切に思うあまり、犬の一生(十数年)の間、家族でスケジュールを調整して、極力留守番をさせないようにしたり、外食もほとんど行かなかったり、海外旅行なんてとんでもない、と完全に犬中心の生活を送られている方もいます。
しかし、犬との生活を楽しむ=犬の存在が足かせになる、ではありません。
そのように動いてしまうのは、家族以外の人に世話を頼むと、犬がかわいそう、ストレスになる、と思っているからではないでしょうか?預けられている時でものびのびと楽しく過ごすことができているのであれば、預けることにそこまで罪悪感を持つことはありません。
ただし、のびのびと楽しく過ごすためには、あらかじめ準備が必要です。できれば犬が若い頃から、犬を適正に世話してくれる所(人)に預ける機会を定期的に作り、犬にその場所や人に慣れさせ、預かる側にもその犬の性格や情報を知っておいてもらうべきです。ペットホテルやペットシッターなどの信頼できるプロに任せるのも良いですし、実家や仲の良い犬友達に預ける機会を作っておくのも良いでしょう。
そのような機会を意識して作っておくことは、家族以外の人への人見知りを減らすことにもつながります。
いくら留守番をさせないように気を付けていても、急な冠婚葬祭などで、家族全員で出かけなくてはいけなくなったり、一人暮らしで入院することになってしまったり、と調整しようのない事態も起きてしまいます。そんな時に初めての場所で何日も預けられて、犬がパニックになってしまわないように、安心して預けられる場所を作り、たまには夜にコンサート、など、犬と離れた時間を楽しんでみてはいかがでしょうか。(辻村)