ウチの子、のびのび育てたいんだけど・・・子犬のうちからしつけって必要ですか?

今日は、子犬を迎えたばかりの飼い主様と子犬との生活が楽しく充実した日々になってくれることを願って、ドッグトレーナーとしてどうしても伝えておきたいことを書いておきます。

犬は人間よりずっと早く成長します。

生まれて1ヵ月足らずで歩けるようになり、1年半程で成犬になります。

多くの人は、ドッグトレーナーと関わってトレーニングをするのは、困った行動が起きてからで良いと思われているかもしれません。

しかしそれは大きな間違いです。

子犬も人間の子供のように、小さいうちからの教育がとても大切なのです。ただし、ここで言う教育とは、たくさんの号令を聞けるとか、高度なことができるというような教育ではありません。トイレの失敗を最小限にしたり、人や犬にフレンドリーな犬に育ってくれるような皆さんが望んでいる、当たり前のことができるようになるための教育です。

そんなこと、勝手にそのうち覚えるだろう?と思われるでしょうか。

いえ、人間にとって当たり前のことは犬にとって当たり前ではありません。

お部屋の決められたトイレで排泄することも、知らない人を警戒しないことも、犬にとってはとても難しいことなのです。そして、何も教えないまま成長してしまうと、色々な行動が困った行動として習慣化してしまいます。困った行動の修正には時間がかかり、なかなか思ったように成果が出ません。

困った行動の修正よりもそれを起こさせない予防(トレーニング)の方がずっと簡単で効率が良く、楽しく取り組めます。そして安上がりです

このブログを読んでいただいた飼い主様には、パピートレーニング(子犬のトレーニング)の重要性を知っていただき、ぜひ予防に力を入れていただきたいのです。

子犬と生活するにあたってまず初めに苦労するのは、トイレのしつけです。

ほとんどの子犬は、サークルの中に入れているときはトイレトレーの上でしてくれますが、サークルから出すと失敗します。これは子犬が悪いのではなく、環境設定に問題があるのです。詳しくは、こちらをご覧ください。

次にパピートレーニングで重要な「社会化」についてお話しておきます。子犬は4~5ヵ月程度を境に行動がガラッと変化します。

おうちに来たころは誰に対してもフレンドリーだった子犬も、5ヵ月を過ぎたころから警戒心が強くなっていきます。

これは、犬の成長を考えると当たり前のことです。そして、警戒心は、慣れていない刺激に対して吠える行動や咬む行動といった人間にとって困る行動を形成してしまいます。吠えることでお悩みのご相談は、大抵8ヵ月前後にお問い合わせがきます。そうなってしまう前の3~4ヵ月の頃から、人・犬・環境といった様々な刺激に慣れさせることがとても重要なのです。

当スクールでは、毎週土曜・日曜の午前中に、5ヵ月未満の子犬と飼い主様を対象とした、パピークラス(子犬対象のしつけ教室)を開催しています。

パピークラスの中で家族以外の人と関わったり、犬同士で遊んだりといった経験を通して甘噛みの抑制方法を学び、様々な刺激に慣れ、メンタルの強い犬に成長するのを手助けすることができます。

パピークラスは教室を消毒して開催しますので、ワクチンが2回済んでいれば参加できます。できるだけ早い時期に参加していただいたくと、トレーニングがスムーズに進みます。

シリウスを開校して10年以上になりますが、もっと早くに出会えて、パピークラスに参加してもらえていたら・・・というワンちゃんが数えきれないほどいます。

ぜひ、3~4ヵ月齢の重要な時期からトレーニングを始めてあげてください。

パピークラスで遊ぶラブラドール・レトリーバーとワイマラナー
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